こんにちは、八幡ココロです。
この前、私たち定年サロン50代の相談事例について書きました、あれはまだ序の口です。
今日は、もうちょっと踏み込んだ事例について書いてみます。
けれど、決して特殊な例じゃありません、前回書いた事例も、今回書く事例も。
なぜ書くかと言うとものすごく相談が多い典型的な事例だからです。
後で書きますが、私も同じような例に陥っていた経緯もあります。
54歳男性 Bさん
浮かない顔でキャリアコンサルタントの八幡ココロのもとに来談。このところ食欲がなく、気分がすぐれず、眠れない日も多い。これだけ会社に対して頑張って仕事をしてきたのに、今さら子会社へ出向と言うのが納得できない。
給料はダウンする。かといって辞めても他に雇ってもらえる転職先のあてがあるわけでもない。住宅ローンも残っている、妻は専業主婦、子供の2人が大学生、家計はBさん一人が担う存在。滋賀県に残している年老いてきた両親のことも心配に拍車をかけている。
Bさんがあなたならどうします?
Bさんがあなたの友達で、相談されたらどうします?
相談にこられた八幡ココロは、こんな風に考えます。
心がものすごく心配
食欲がない、気分がすぐれない、眠れないなど、身体状況にでている。一過性なら何とかなるかもしれないが、これが2週間以上続いているなら専門医に観てもらった方がいい。
「内科に観てもらった方がいいですよ」
本当は、心療内科かもしれません。けれども、最初から「心療内科に行かれては・・・?」と言うと、「私はそんな状態なんだろうか」、または「私はそんな状況じゃじゃありません」と、逆に心の負担にさせてしまうかもしれませんから。
けれども、もし身体へ症状があらわれて2週間以上続いているなら、心配して、まずは内科で診てもらうことを勧めます。
会社勤めされているなら、会社の産業医さんに相談することを勧めてもいいと思います。本人が深刻に思っているなら、産業カウンセラーさんや、勤労者メンタル福祉センターなどもそんな人への相談窓口としてあるので、一度コンタクトして相談するように勧めたいです。
全部聴いてあげたい
頑張ってきたんでしょうね。理不尽だと思うことっもあるんでしょうね。憤慨しているんでしょうね。全部肯定して、全部聴いてあげたい。
なんで俺が!
と言う気持ちが大きいんでしょうね。本人がしゃべる気がなくなるまで聴いてあげたい。その気持ちをそのまま肯定して。
言うだけ言えば、もう言うこともなくります。そして自分でも気が付くと思います。
現状を受け入れざるを得ない、焦点は、これからどうするかだけだ
と。
思い込みではないか?
Bさんは、「家計は自分が一手に担うべき」、と思っているんですか?そういうものなんですか?奥さんもそう思っているんですか?奥さんは、私も働かせてほしいと思われていることはないですか?お子さんも、本当は友達と同じように自分もアルバイトをしたり奨学金を受けたりしなくていいのかな?なんて思っていませんか?
出向は✖なんですか?出向も一つの働き方で一つのあなたへの期待、捉え方によっては使命感のある、やりがいのある仕事ではないんですか?
プロパーが〇で、出向が✖、なんて、「全か無か」、「100か0か」、と言った極端なものの見方をしていなか?そうなの?(認知のゆがみ)
情報不足かな、コミュニケーション不足かな
他に雇ってもらえる転職先の当てがない?
それだけ仕事をしてきた自信があるなら、多くの経験やかけがえのない経験を積んできていて、そのことで、必要とされるスキルや実力などがあるはず。今までしてきた経験やスキルの棚卸をしましょう。
そんなあなたを必要として、来てほしいと言ってくれる会社もあるはず。ハローワークや求人情報を探そう、人脈をたどってみましょう。
起業できる可能性、チャンスもあります。もしその気なら商工会議所に相談したりセミナーを受けたり、コンサルタントからの情報も得てみてもいいと思います。
マネープランを立ててみましょう
給料ダウンは、どれほどですか?それで行き詰るんですか?
一度、お金のシミュレーションをしてみてはいかがですか。
給料が下がったと言って悲観していますが、一度冷静に計算してみてはいかがですか。
家族と話されました?奥さんも協力すると言われるかもしれませんよ、働きたかったのかもしれませんよ。お子さんも奨学金を活用する手もあるじゃないですか。
計算してみたら、あなたがそのあと、一定の範囲で収入を得ることができるなら、これからも十分やっていける計算が立つじゃないですか?
ライフプランを立ててみましょう
現状を受け入れて、マネープランも目途が立つようなら、
豊かな第2の人生を送るためのライフプランを立ててみませんか
あなたはここまで人生の大きなひとつろやり遂げたと思いますよ、素晴らしいと思います。
30年も働いて、家族も持って、子供たちも独り立ちさせるめどがついて、家も持って、ローンも退職金での返済の目途も立っていて、または売却すればそれでローン残高も支払えて負債ではなくなるし、一区切りつける目途が立ちましたね。
人生100年時代に向けて、これを転機に
転機に関する理解として、シュロスバーグは
キャリアは様々な、”転機(transition)” の連続から成り立っている
と言っています。
そして「トランジション」を乗り越えるために、自身が転機を迎えたことを自覚し、変化する現状を冷静に受け止め、計画的、理性的に対処することが重要。そして「危機」に見えるても逆手にとって「好機」へ転換させるプラス思考で臨むことが大切と言っています。
クルンボルツは、
計画された偶発性
という理論を言いました。大半のキャリアは「計画された偶然」の上に成り立っているとしました。「予期せぬ出来事」をキャリアの機会ととらえた時、その出来事は望ましいことであり、「計画された偶然」である。絶好のチャンスを見逃すな、と。
クルンボルツについて私は前にも2度書いています、これが3度目です、私は好きですね☺
滋賀県の年老いたご両親が心配ですね
何が心配なのでしょう?心配ですよね。
お金の問題でしょうか?
市役所に相談されてはいかがでしょうか。
孤立しているのでしょうか?
これも市役所に相談を、民生委員の方にもお世話になることを。
認知症がでてきた?資産管理が一人でできない状況でしょうか?
後見人さんにお世話になることも考えて、弁護士さん、行政書士さん、NPOなどに。
健康面でしょうか?
介護などを考えてあげないといけないです?ケアマネージャーや社会福祉士、地域総括支援センターなどへご相談されるといいですよ。
その他にも、行政書士の資格を持った私が言うと、判断能力があるうちに遺言を書いてもらった方があとあと安心ですよ、と言うことです。
さて、私たち定年サロンの50代は、多かれ少なかれ、このBさんと置かれている状況がかぶってくるのではないでしょうか。
私なんか、今Bさんと同じ54歳ですが、こんなつらい状況を7年前と2年前にしています(^^;
メンタルもね、出向もね、給料下がるもね、家のローンの心配もね、大学生の子供もね、私は一通りの試練と心配を潜り抜けてきました。
時間をかけてですけどね、おかげさま(?)で、早くにいろいろ経験してきたもんですから、時間をかけて今、回復しています。
これかもらも追い打ちがあるでしょう、けどもう何が降りかかっても驚きません(^^;現状を受け止め、すっかり整理して、次に向かって希望をもって動き始めています。
だから、あなたの話を全て肯定して聴いてあげることができるし、言ってあげることができます
あなたは大丈夫ですよ
(編集後記)
今日のアップはメッセージ性が強いかもしれません。直接的に悩みや心配に近づいたような投げかけをしたかもしれません。
漠然と心配ていて、今はまだ辛抱しているかもしれませんが、目線をあげてもう少し遠くを見れば、まだまだ希望も期待もあります。
頑張っていきましょう、定年サロン!
明日は、このブログをよく読んでくれている石岡さんと一緒に、白洲次郎さんが住んでいた町田の鶴川の武相荘で夕方待ち合わせて、夜は飲んできます。
町田も早かった、4月から新築のワンルームマンションに住んで4ヶ月、あと2か月で撤収です。
八幡ココロでした。
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↑私は起業しようと決めて2年間準備をして計画通り2021年3月に早期退職して起業しました。現在は複数のクライアント様に顧問コンサルティングをさせていただいており、講演や研修も多数行わせていただいています。その成功の軌跡も見ていってください!
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