ドラッカー 資料1:プロフェッショナルの条件.Part1いま世界に何が起こっているのか

ビジネスサロン

こんにちは、八幡ココロです。

頑張っているビジネスパーソン、またそんな人たちを指導する立場のマネージャ・リーダー向けに有用な情報を発信しています。

今回から、「自己実現に役立つエッセンスをドラッカーの膨大な著作のなかから選び抜いた珠玉の1冊」と言われている”プロフェッショナルの条件”について、何回かに分けて解説していきます。

セミナー

実は私はこの内容で自分の部下向けに約1時間のセミナーを実施しています。評判は絶賛で、ためになりましたと感謝されています。それをまとめたのがこれです。

  • あなたはこの説明を聞くだけで成果を出すために何が大切なのかを正確に理解できます
  • あなた自らが取り組むべきことが分かるので、仕事にたいするモチベーションが上がります
  • インプットと共にアウトプットのためのワークを行いますのであなたの行動を変革させます
  • これを機会にあなたはさらに成長して成果を出すプロフェッショナルとなることができます

セミナーで使えるプレゼン資料をファイルでプレゼントします🎁

今回はPart1の解説ですが、Part2まで解説し終わったこの回で、解説に使用したスライドをファイル添付しています。

ダウンロードしてあなたの資料にしたり、周りにシェアしてあげたり、私のようにその資料を使ってセミナーをされてもいいと思いますよ、ぜひ活用してください。

 

それでは内容に入っていきます。

いかに成果をあげ、成長するか

この本にはまた”初めて読むドラッガー【自己実現編】”との副題もついています。まさにこれからいかに自己実現して成果をあげ成長していこうかという若手ビジネスパーソンにとって重要な内容となっています。

私は部下にセミナーをしていると書きましたが、部下は30代だけではありません。40代50代の部下にも同じようにセミナーをしているのですが、彼らもあらためて自分を見つめなおしたと言いました。40代50代と言っても70歳まで働くこの時代ですからね、まだまだ自分を磨かなければいけません。

Part1からPart5までの構成になっていますが、今回はまずPart1について解説します。この本は266ページあるんですが、Part1までで47ページですね。私はそこまで読むのに何時間かけているでしょうか、そしてこうしてまとめる時間も加えると(^^;

けれど、このことが人の役に立つという達成感と、私自身こうしてアウトプットすることで、本当の自分のものになると思ってやっているので、このかけている時間は私にとって価値のある時間なのです。

では始めます!

  

Part1 いま世界に何が起こっているのか

知識労働者の寿命 > 企業の寿命

企業の寿命は短くなる一方

東京商工リサーチの調べでは、2017年に倒産した会社の平均寿命は23.5年だったそうです。また日経ビジネスでは企業の平均寿命は30年と言っています。

フォーチュン500Fortune 500)というのは、フォーチュン誌が毎年1回発表している総収益ランキングですが、そのフォーチュン500に名を連ねる名だたる名門大手企業は1955年から2014年の60年間に9割の会社が入れ替わっています。

米国の経済誌Fortuneは2019年7月22日(現地時間)、グローバルの企業を対象とした収益ランキング「Fortune Global 500」の2019年版を発表した。ランクインした日本企業は52社で、そのうち22社が製造業系企業だった。一方で、2018年ランキングから順位を落とした製造業系企業は19社にものぼる。他産業と比較して製造業が成長の踊り場を迎えていることが透ける。

製造マネジメントニュース:2019年のフォーチュン・グローバル500が発表、製造業は成長の踊り場を迎える

しかも今後、グローバル化と競争激化、急激なイノベーションと技術変化の波の波の中にあって組織が繁栄を続けられる期間は一層短くなっていくと言われています。上に書かれているように、さて日本企業、とりわけ製造業の今後はどうなっていくのでしょうか...。

 

知識労働者=ナレッジワーカー

まず、知識労働者って何なんでしょか、というのを最初にまとめておきますね。

「知識労働者」というのは英語で「ナレッジワーカー」と言います。「ナレッジ(知識)」と「ワーカー(労働者)」を組み合わせた造語で、なんとこのドラッカー先生が提唱した用語です。私たちは今、直接その言葉を造ったドラッガー先生からナレッジワーカーとしての生産性について学ぼうとしているのです。

対比される言葉は「マニュアルワーカー」です。これは高度経済成長期の大量生産体制時に製造業などに特に求められた働き方です。このようにマニュアル化された業務で画一的に働く単純作業労働者と異なり、知識労働者とは企業に対して「ナレッジ(知識)」で付加価値を生み出す労働者を指します。

ちなみにナレッジワーカ=ホワイトカラーでもありません。ホワイトカラーは「頭」を使う仕事をする人、ナレッジワーカーは「知識」を使って付加価値を生み出す労働者、です。

『業務を遂行するオフィスワーカー』という意味合いで「ナレッジワーカー」と「ホワイトカラー」が同義と勘違いされることも多くありますが、この2つは明確に異なります。ホワイトカラーは「肉体でなく頭を使って仕事をする人」と一般的に定義されています。ホワイトカラーには「知恵」を有効に活用できるかまでは含まれていないため、ホワイトカラーが必ずナレッジワーカーであるとは言えません。

 

知識労働者の帰属先は雇用主たる組織ではなく、自らの専門領域にならざるを得ない

知識労働者の平均寿命とりわけ労働寿命が急激に伸びる

20世紀初め、労働人口の90%~95%は肉体労働者だった。農民、家事使用人、工場や建設現場の単純労働者だった。彼らの平均寿命、特に労働寿命は、当時年寄りとされていた50才に達するころには、ほとんど働けなくなるほどに短かった。

さて、ドラッカー先生は人口革命について書いています。 昔は肉体労働が主な仕事で、その人たちの労働寿命はせいぜい50才だったと。

しかし現在はどうですか、平均寿命は延びる一方で人生100年時代と言われています。とりわけ知識労働者は体はピンピンしていて60才を過ぎてもまだまだ働けますし、日本の社会保障も「年寄りの面倒が見切れない」と国民に70歳まで働くことを求めているなど労働寿命は延びる一方です。

これからはますます多くの人たち、特に知識労働者が、雇用主たる組織よりも長生きすることを念頭に置いかなければならない。 第2の人生のために、新しいキャリア、新しいアイデンティティ、新しい環境の用意をしておかなければいけない。

「22才で”よい会社”に入れた!」と言っても、40代50代になった時に、その20年30年前に”よかった会社”が存在するとは限りませんよね。

私たちは60才、70才まで働かなければいけませんのでね。だからこう書かれています、「知識労働者の帰属先は雇用主たる組織ではなく、自らの専門領域にならざるを得ない」と。あなたはこれをどう理解しますか?

 

組織の競争力は唯一知識労働の生産性にかかっている

産業革命の進展によって、仕事はサービス化がすすみ、知識労働化が進んでいる。今日、あらゆる先進国において、最大の労働人口は肉体労働者ではなく知識労働者である。20世紀初め、最先端の先進国でさへ知識労働者はわずかだった。全労働人口の3%を超える国はなかった。だが今日(この本が書かれた2000年)、その割合が40%を占める。2020年にはヨーロッパ諸国や日本もそうなる。

一説によると今の日本の7割の労働者はナレッジワーカーだとも書いています。だとすると 組織の競争力というのは知識労働者の生産性にこそかかっているということは容易に理解できますね。

 

さ、Part1はここまでです。

 

まとめ

今回は第1回目として、「Part1いま世界に何が起こっているのか」について書きました。

  • 知識労働者の寿命 > 企業の寿命
  • 知識労働者の帰属先は、雇用主たる組織ではなく、自らの専門領域にならざるを得ない
  • 組織の競争力は唯一知識労働の生産性にかかっている

あなたはどのように理解し、考え、また今後の行動を変えてみようとされたでしょうか?

インプットした片っ端からアウトプットすることが、知識を身に着けて自分のものにする大変重要なコツです。あなたもここまでで一度ご自身としてアウトプットしてみてください。

 

次からは「Part2 働くことの意味が変わった」について解説していきます。生産性をあげるにはどうしていったらいいのかについて踏み込んでいきます。ご期待ください!

 

最後にね、私は著作権侵害がしたくってこの記事を書いているのではないのですよと書かせていただきます。むしろ本を買って読んでくださいとお勧めします。

今日の内容だけでも実際には47ページもありまして、そこに書かれているもっと多くの内容や洞察や具体例など、当然このページでは書ききれていません。続く私アップの2回目、3回目と読み続けていただいているうちに、あなたも自分で手にしてみようと思われたら、ぜひ購入してご自身で266ページを読んでみてください!

※一応、下にAmazonのリンク先を載せておきます。

プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか
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著作権法では、一定の場合に、著作権を制限して著作物を自由に利用することができることを定めています。しかし、著作権者の利益を不当に害さないように、また著作物の通常の利用が妨げられないように、その条件が厳密に決められています。 なお、著作権が制限される場合でも、著作者人格権は制限されません。

自由に使える場合
・私的使用のための複製(著作権法第30条)
・引用(著作権法第32条)
・学校その他の教育機関における複製等(著作権法第35条)
・営利を目的としない上演等(著作権法第38条)

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