家族法・親族法で定める「親族」とは・・・結構広い

定年サロン

こんにちは、八幡ココロです。

行政書士試験を受ける中で勉強した家族法のなかから、少しずつ知識を載せていきます。テスト勉強というと、こういうのを覚えるのは面倒くさいのですが、興味ある知識としてならフンフンと読み物として頭に入ってしまいます、面白いですね。

親族法、とありますが、親族法とは身分関係を規律する法律ということです。家族関係をめぐる争いが生じたときに、その解決方法を規定するものということです。親族法ね、もう一つ相続法、というのもあります。これらを家族法、というみたいです。

家族って、ぼやーんと自分の家庭やその周りを家族でしょ、と思っていますよね、じゃ親族とは?。定年サロンでは相続についても大きなテーマとしてこれから知識とノウハウを貯めていきますから、その前提としての法律上の親族とは、というのはこの際基本として知っておいていいと思います。

親族の範囲

こうなっています。

  • 6親等内の血族
  • 配偶者
  • 3親等内の姻族(いんぞく)

これは、自分の家族、ということですね、自分を起点として。だから配偶者を起点とした家族とか、子供を起点とした家族とか、その範囲はちょっと違うんですね。

血族というのは、自然血族と言って、親子や兄弟姉妹のように本来的に血縁関係にある場合と、法定血族と言って養子などのように擬制てきに血族になったものも含まれます。姻族(いんぞく)というのは、配偶者の血族、または血族の配偶者です。

尊属(そんぞく)と卑属(ひぞく)という言葉もあるので、この際覚えておきましょうか。尊属とは自分より上の世代です、父母・祖父母・おじ・おばあたり。卑属とは自分より下の世代、子・孫・おい・めい、など。尊はいいけど、卑とか、あまりいい言葉ではありませんよね。上は尊敬するけど、下は卑しい、とか、ちょっと言葉に違和感があります。ま、法律でそんな言葉を使ってしまっているようです。

親等の数え方

難しい言葉で、親等の数え方はなんたらかんたら、とありますが、例を見て「そういうものか」と覚えたほうが早いですね。血族は6親等までがあなたの親族です、ということです。

血族は父母が1親等ということになります、①父母、と書かせてもらいます。とすると、②祖父母、③曾祖父母というふうになっていきます。⑥までいくのかい、という感じ。

血族の子は1親等です、①子・②孫・③曾孫・④玄孫・⑤5世の孫・⑥6世の孫、とつながります。この子たちも親族ですね。

兄弟姉妹は2親等、②兄弟姉妹・③おい・めい・④兄弟姉妹の孫(おい・めいの子供たち)・⑤兄弟姉妹の曾孫・⑥兄弟姉妹の玄孫。兄弟姉妹と言えば、それぞれ家族を持ったら独立するように思えますが、兄弟姉妹の孫の孫の孫まで親族だということなら、結構親族のつながりは強いんですね。

おじ・おばは3親等、③おじ・おば・④いとこ・⑤いとこの子・⑥いとこの孫。いとこっていうと、親族と言われればそんな気がしますが、いとこの子までいくと、そこまで親族というんや、という気がしますね、実際にいとこの孫までが親族とは。昔の人の感覚では当然だったかもしれませんが、やっぱり昔より今のほうが親族とのつながりが薄くなっているのでしょうか。

姻族は、配偶者の父母が1親等です、配偶者の(1)父母・(2)祖父母・(3)曾祖父母。配偶者の子は1親等です、配偶者の(1)子。

自分の①子の配偶者は(1)、②孫の配偶者は(2)、③曾孫の配偶者は(3)、②兄弟姉妹の配偶者は(2)、③おい・めいの配偶者は(3)、という具合にですね。

いつから親族になり、いつ親族でなくなるのか

自然血族というのは、生まれたら血族になって、死んだら終わりですね、失踪宣告もそれで血縁の終わりということです。法定血族というのは、養子縁組をしたら親族になり、離縁とか縁組の取り消しをしたら親族でなくなります。

配偶者とは、婚姻で親族になり、死亡・離婚・婚姻の取り消しで親族でなくなります。姻族関係は、配偶者と親族になれば親族になり、配偶者と親族でなくなれば親族でなくなります。

でも、ここで当然に、ではないことがあります。

配偶者が死亡しても、姻族関係は当然にはなくならないんです

生き残っているもう一人の配偶者が、「姻族関係を終了させますと意思表示をしたとき」に限り、姻族関係でなくなる、要するにその宣言をしなければ親族であり続けるということです。

お嫁さんに行ってね、向こうのお家に入って、旦那さんが亡くなったからと言って、「お前さんにはもう用がないから」、と家を追い出されたらたまりませんよね、ということです。配偶者が死亡しても、そのまま配偶者の親と親族関係を継続したければそのまま親族でいられます。

けれども、これで終わりにさせていただきます、とか、再婚しますから、とか、そんな時は姻族関係の終了の届けというのを出して終了させる必要がある、ということです。

私の同級生にも、旦那さんを病気で亡くした人がいます。どうしているんでしょうね。いい人なので、向こうの家にどっぷりつかっていれば、そのまま家族なんでしょうね、実家にも戻る場所がなくて、これからの向こうの親の世話もしてあげる、ってことで。一方でもう一度自由になりたい、親しい人ができたらもう一度その人と新たな人生を歩みたい、とも思うでしょうね。悩ましいでしょうね、人生ですね。人生100年時代、まだ40数年生きることになります。幸せになってほしいです。

と、いうことで、家族についての基本を確認してみました。また、どんどん知識を貯めていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました